@article{oai:u-shizuoka-ken.repo.nii.ac.jp:00004454, author = {筒井, 孝子 and 東野, 定律 and 大夛賀, 政昭 and Takako, TSUTSUI and Sadanori, HIGASHINO and Masaaki, OTAGA}, issue = {1}, journal = {経営と情報, Review of Management and Information}, month = {Dec}, note = {application/pdf, 研究目的 平成27年1月27日に策定された認知症施策推進総合戦略 (新オレンジプラン) においては、 「2. 認知症の容態に応じた適時・適切な医療・介護等の提供」 という項目があげられ、 「認知症の容態の変化に応じて適時・適切に切れ目なく、 そのときの容態にもっともふさわしい場所で提供される仕組みを実現する。」 と示されている。 だが、 国内の研究において、 こうした仕組みの前提となる認知症の疾患別の生活機能障害の特徴を詳細に把握するアセスメントを用いて、 その進行状況を示した知見は、 ほとんどない。  そこで、 本研究では DASC による認知症に係わる生活機能障害のアセスメント調査データを経時的に収集したデータを用いて、 認知症に係わる生活機能障害の経年変化を詳細に把握することを目的とした。 研究方法 分析にあたって、 1回目調査から4回目調査すべてにデータの有った1,096件のデータを抽出し、 4回分のデータを結合した分析ファイルを作成した。 分析対象とした1,096名の基本属性を明らかにした後、 各調査時における DASC のアセスメントおよびスコア、 そして介護サービスの使用状況について分析を行った。 DASC の各調査項目および DASC スコアを変化量については、 1回目と4回目の評価を用いて、 Wilcoxon の符号付順位和検定を実施した。 研究結果と考察 DASC スコアは調査対象全体でみると、 経時的に悪化傾向がみられた。 これを DASC 評価項目ごとにみると、 生年月日に関する記憶、 家庭外の IADL、 食事の準備、 入浴については、 6か月という調査期間においては、 変化がなかったが、 その他の見当識障害、 問題解決能力、 電話のかけ方、 薬の管理、 着替えやトイレといった ADL 能力は6カ月の間に悪化する傾向が示された。 また、 2か月ごとの DASC スコアの経年的な変化をみると、 変化なしの割合が時間が経過するごとに上昇していた。 このことから、 介入早期の方が生活機能の変化が起こりやすいことが推察された。  一方で、 属性ごとの DASC スコアの経年的な変化について、 要介護度別の変化を分析した結果、 要介護1以上は有意にスコアの上昇が見られるが、 要支援2については、 有意にスコアの減少が見られた。 これは比較的要介護度が低い高齢者においては、 居宅介護サービスを利用することで生活機能障害が改善されているものと推察された。 結論 本研究では、 2か月ごとに4回調査した DASC によるアセスメントの経年的データを用いて、 認知症に係わる生活機能障害の経年変化の状況を詳細に把握した。 この変化に介護サービスの利用状況等がどのように影響を与えたかについて等の複合的な分析は引き続き実施すべき、 今後の課題と考えられた。}, pages = {1--10}, title = {居宅介護サービス利用者における生活機能障害の経時的変化}, volume = {29}, year = {2016}, yomi = {ツツイ, タカコ and ヒガシノ, サダノリ and オオタガ, マサアキ} }